野活レポート(令和7年度)REPORTS
震災防災学習現地研修会
8月7日(木)に「震災・防災学習現地研修会」が行われました。
本事業は、復興教育担当教員等を対象に、東日本大震災津波伝承館、岩手県立野外活動センターとその近隣施設等による震災・防災学習プログラムを紹介する現地研修会を実施し、校外学習・修学旅行等での利用を一層促進することにより、学校教育と連携した震災伝承、防災文化の醸成を図ることをねらいとして、実施しております。
今年度は、県内の小学校、中学校、高校、支援学校から24名の先生方にご参加いただきました。
午前中は、岩手県立野外活動センターで提供している防災学習のプログラムの体験、午後は陸前高田市内の震災遺構や高田松原復興祈念公園、東日本大震災津波伝承館の見学を行いました。
≪午前:野外活動センターでの研修の様子≫
研修を2部構成とし、前半は室内で行う防災学習プログラム、後半は屋外のプログラムを体験していただきました。
前半は、『避難所運営ゲーム』『避難所開設体験』『非常持ち出し袋ゲーム』『津波避難すごろく』『ロープワーク』の5つから希望する2つをグループに分かれて体験しました。
後半は、『防災ウォッチング』を体験しました。当センター周辺の災害に係る史跡や場所をウォークラリー形式で巡るプログラムです。今回の研修では、時間の関係でバスと徒歩で一部を紹介する形にしました。
プログラムを体験した後には、一緒に体験した参加者同士で意見交換が自然に行われる姿が多く見られました。「もう少しじっくり体験したかった。」という声も聞かれたので、来年度への改善点としたいと思います。
≪午後:震災遺構、復興祈念公園、東日本大震災津波伝承館の見学≫
それぞれ、ガイドさんの案内のもと、貴重なお話を聞きながら見学を行いました。
午前とは違い、実際に災害の被害を受けた場所を見てまわる緊張感が参加者を包みました。目の前にある現実が訴えかけるものは、言葉では言い表せないものばかりでした。現地で研修する価値がここにはあると感じさせられる瞬間です。
本研修が、県内の復興教育の一助となることを切に願っております。
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