ソーダ灰を入れ、沸騰した大釜に水洗いした白皮をほぐしながら入れていきます。再沸騰させそれから約2時間煮熟します。その間白皮を反転させて、白皮に均等に火が入るようにします。ソーダ灰(アルカリ)で煮るのは、アルカリで煮ることにより白皮に含まれる不純物を取り除くためです。

煮熟した白皮は、流水に浸けた竹籠の中に入れ、アク抜きします。

塵のない紙にするために、アク抜きした白皮の一本一本を見てまだ付着している細かい黒皮や変色した皮の傷をていねいに取り除きます。

塵取りした白皮を打板機(動力うす)に入れ、白皮の繊維が一本一本にばらばらになるまで叩きます。

ばらばらになった白皮の繊維をナギナタビーターにかけて、繊維を攪拌します。ビーターにかけることにより繊維が水中を回流して、かたまっていた繊維同士が完全に分離し、なぎなた状の刃の回転により繊維が均一の長さに切断されます。