旅行記〜宮古・初日の出 その2(宮古〜陸中門崎)


熟睡はできなかったが、それなりに眠ることは出来た。
やはり私は、列車での睡眠は苦手なのかもしれない・・・。
というよりも動くものでの睡眠自体、苦手なのかもしれない。
それはともかく、「初日の出宮古号」は定刻どおり5時43分、宮古に到着した。

船着場の近くまではバスで移動なので、駅前のバス乗り場からバスに乗りこんだ。
立つ人はいなかったものの、座席はほぼ埋まった。
船着場は浄土ヶ浜と築地の2ヶ所がある。
私達は、前回来たときと同じく築地から乗ることにした。

乗船料金を払い、船に乗りこむ。
船内で鏡開きをする関係で、乗り込む時に枡を渡される。
座席につき、私は酔い止めを飲むことにする。
前回乗った時、船酔いしたからである。
本当に効くかどうかはわからないが、飲んだだけでも気持ちは楽になる。

時間になり、船が陸から離れた。
船は浄土ヶ浜の船着場でお客を乗せ、沖に向かった。
沖に出て早速、鏡開きが行われた。
お酒が乗客に振舞われ、乗船時に渡された枡につがれる。
ちなみに、子供にはジュースがつがれた。
もちろん私の枡にもお酒がつがれ、少し口にした。

いよいよ日の出の時間となり、東の地平線に注目する。
大体7時前ぐらいだろうか、うっすらと赤い光が東の地平線に見えた。

前回来たときは厚い雲におおわれて、地平線からの日の出を見ることができなかった。
しかし、今回は天候に恵まれていたので、地平線のご来光を拝むことが出来た。

船はそのあと海から見える名所等をまわり、
7時40分過ぎには元の船着場に戻った。
今回は幸いに波がいくらか穏やかだったということと、
酔い止めが効いたのか船酔いはしなかった。
やはり海の船に乗る時は酔い止めを飲んだ方がいいと思ったのだった。

船を下りた後は、徒歩で宮古駅へ向かった。
宮古駅について遅い年越しそばをすすり、
久慈に行くため三陸鉄道の宮古駅へ移動。
そして、久慈までのきっぷを窓口で買った。
なんと、そのきっぷが硬券だったのだ。

自動券売機もあったのだが、皆さん窓口で買うようなので
私も窓口で買ってみると、意外なことに硬券だった。
三鉄のような第三セクター鉄道のきっぷには硬券もあるんだな〜と、しみじみ思った。

さて発車時間が近くなり、改札をしてホームに止まっている列車へ乗りこんだ。
列車の中に入ると、更に意外なことに驚いた。
なんと、シートがフリーストップのリクライニングシートだったのだ。
以前、三鉄の車両に乗った時はクロスシートだったので、
すこし少しリッチな気分を味わえるのでは(んなわけない!)と思った。

時間になり、私達の乗った久慈行きの普通列車は定刻どおり宮古を出発した。
これから久慈までの区間は乗ったことがないので、一体どんな景色を見られるのか
楽しみであったのだが、昨夜の睡眠時間が短かったせいで
久慈に着くまで、爆睡してしまった。(笑)

久慈に着いてからは、駅近くのホテルのレストランで食事し、
そのあと少し歩いたところにある巽山稲荷神社に今日3箇所目となる元朝参りをした。

色々お店にも行ってみたいと思っていたが、元日のせいかほとんど店が休みのようだった。

八戸行き列車の発車時間が迫り、私達は改札を受けて
ホームに止まっているキハ40に乗った。

座席は車両の両端がロングシートで、その他はクロスシートである。
八戸線といえば、今はJR路線で希少価値となったタブレットを使っている路線である。
せっかくの機会なので、タブレット交換シーンを撮影することにした。

列車は定刻どおりに久慈を発車し、陸中夏井を発車して
すこしたつとスピードが遅くなり、なおかつエンジン音が大きくなる。
どうやらきつい勾配を上っているようだ。
そして、次の侍浜が近づくと、何と”腕木式信号”が見えたのだ。
なんと八戸線はタブレットより更に(多分)希少価値な腕木式信号のあるJR路線だったのだ。
こんなところでレトロなものに出会えるとは夢にも思わなかった。
この腕木式信号は久慈〜鮫で使われていることがわかった。



八戸に近づくと雪が降り出してきた。
どうやら雪が積もっているようで、八戸駅に到着するとホームにも
雪があり、その雪を駅員さんが雪かきしていた。

八戸では一旦改札を出て駅の中で買い物をすることにした。
ちょうど駅弁もあったので、夕食の駅弁を買うとする。
母は、八戸といえば「小唄寿司」ということでそれを買った。
私と弟はというと、好みにあった駅弁がなかったので、盛岡で買うことにした。

八戸から一ノ関まではご存知701系電車である。
こう乗る区間が長いとロングシートはきついかもしれないのだが、
慣れてしまっているので特に問題はない。(爆)
八戸を出発してから3駅あたりで爆睡モードに入る(笑)

好摩あたりから目が覚める。
盛岡が近づいてくるが、正月・元日ということもあってか、乗ってくる人は少ない。
盛岡に到着し、私と弟は駅弁を買いに行った。
私が買ったのは・・・・・う゛・・・名前を忘れてしまった(爆)。
しかし、色々なおかずがついていた駅弁だった。

一ノ関行き普通列車は定刻どおりに発車し、
50分ほどで普段はここで降りるはずの北上に到着。
いつもはここで降りるのだが、今日は通過駅の一つである。
そして北上からおよそ40分で終点一ノ関に到着。

一ノ関からは今回の旅行最後の路線である大船渡線に乗り換える。
大船渡線にはキハ100が運用されている。
このキハ100は一ノ関運輸区所属で、北上線と共通運用である。

今日の乗車率は、元日にもかかわらず結構多いように感じた。
ボックスシート・ロングシートがほとんど埋まっているようだった。
私達もなんとかボックスシートに座ることが出来た。

列車は定刻どおりに発車し、次の駅”真滝”に停まり、
そして私達が降りる”陸中門崎”に到着した。
陸中門崎で降りる人は私達の他に10人程度いて、以外と多いことに気づく。

ホームには結構雪があり、こちらでもかなりの量が降ったことがうかがえる。


初日の出旅行、前回よりは楽しめたように思う。
乗った路線の距離も全然違うし、日の出もちゃんと見ることが出来た。
毎年とはいかなくても、またこういった旅行をしてみたいと思うしだいである。
陸中門崎駅からは、母方の叔父さんが迎えにきていて、
叔父さんの車で母の実家に向かった。

〜終わり〜




今回の乗車路線(宮古〜陸中門崎)

宮古9:15発(109D)→三陸鉄道・北リアス線→久慈10:45着  久慈13:23発(444D)→八戸線→八戸15:17着
八戸15:50発(576M)→東北本線→盛岡17:36着 盛岡18:04発(1550M)→東北本線→一ノ関19:37着
一ノ関19:43発(343D)→大船渡線→陸中門崎20:00着




Back
Home

最終更新日:2002.3.3