第98回
日時:2007年 5月26日(土) 14:00-16:00
場所:盛岡市上田公民館 第一集会室

テーマ:生命を科学するシリーズ(10)

話題1:「シグナル伝達におけるシアリダーゼNeu3の役割」
    山口 壹範 (宮城県立がんセンター研究所)


 シアリダーゼNeu3は、糖脂質ガングリオシドのシアル酸を遊離させる酵素で、
細胞膜局在性を示す。これまでの我々の解析により、本酵素が各種受容体を介し
たシグナル伝達の制御に機能すること、がん細胞の生死に影響を及ぼし、がん治
療の標的になりうること等が明らかになった。
 このように糖鎖分解酵素としてはユニークな性質、機能を持つシアリダーゼ
Neu3に関して、我々の研究室で得られた知見をご紹介したい。


話題2:「イネ−いもち病菌相互作用の解析」
    寺内 良平 (岩手生物工学センター)


 いもち病菌(子嚢菌類)によって引き起こされるイネいもち病は、イネ栽培に
とって重要な問題である。私たちの研究グループでは、いもち病に強いイネを育
成することを最終目標にして、イネといもち病菌の相互作用の研究を展開してい
る。
 そのために、
(1)新規手法「スーパーセージ(SuperSAGE)法」を利用して、イネといもち病菌両種の
遺伝子発現解を同時に解析している。
 これによって見つけられた遺伝子を、
(2)タバコ属植物における一過的過剰発現法によって機能解析している。