「ストレス」
院長  熊谷 利信

 ストレスのない生活というのはないのでしょうけれども、特にこ
の頃は不景気や失業などの問題もあり、また、四月、五月と仕事や
生活の環境が変わったりしてなにかとストレスが多いのではないで
しょうか。

 ストレスが身体に悪い影響を及ぼして、いろいろな病気を引き起
こすことはよく知られています。高血圧や胃十二指腸潰瘍、また、
場合によりますと、急性心筋梗塞を発症する危険性も高くなると言
われております。

 ストレスの影響を受けやすい人というのがいる訳ですが有名なの
がA型行動パターンの人です。勤勉であり、仕事欲もあるのですが、
時間的に切迫感があり、また人に対して敵意や攻撃性を持っている
と言われています。また怒りとか抑うつというのもあまり好ましく
ないようです。

さらに、子供の時の家庭環境も、大人になってからの健康状態に影
響するようです。暖かい家庭環境で子供を育て、良い生活習慣を早
い時期から身につけさせることが大切です。

 それでは、どのようにしたらストレスに負けないで楽しく長生き
できるのか簡単にそのコツを紹介しておきます。

 タバコは吸わない。寝不足を避け、規則正しい生活。良い家庭環
境。相談できる友人や隣人を持つ。気分転換のための趣味を持つ。
仕事にやり甲斐を見つけ、余裕を持ってやる。お菓子やお酒は控え
めに。身体を動かし肥りすぎに注意。肉の脂身は除いて、塩辛いも
のは控えめに。公的機関による援助を含め、経済的な安定に心掛け
る。連れ合いは互いに文句をあまり言わず、いたわり合う。

いかがでしょうか。これらのことを参考にしていただく
と、より健康的な生活が送れるようになると思います。