「ヘリカルCTについて」
熊坂内科医院 
理事長  熊坂義裕

 当院では、最先端高度医療機器整備の一環として、電子内視鏡、
カラードップラー超音波診断装置等を導入してきましたが、この度
従来のコンピュータ断層装置(CTスキャナー)を更新し、最新型
の連続螺旋スキャン型コンピュータ断層装置(ヘリカルCTスキャ
ナー)を導入しました。このヘリカルCTについてご説明します。

 従来のCTでは、X線を照射する管球という装置が一回転するご
とに数_から一aづつずらしながら撮影していましたが、ヘリカル
CTでは、管球が、連続して回転し続けるので、螺旋状に切れ目な
しに撮影できます。この事により立体的画像を合成することが可能
になり、従来よりも小さな病巣も見つける事ができるようになりま
す。更に、息止め回数が少なくなり、検査時間が短縮しX線被爆量
も少なくなるなど、患者さんへの負担も軽減されます。

 検査でわかる病気は、従来のX線CTと同じく、 脳梗塞や脳出
血、くも膜下出血、動脈瘤などの血管の病気、肺癌、肝癌、リンパ
腫など全身のあらゆる臓器の腫瘍などですが、画質がきれいでコン
ピュータ処理によりさまざまな画像を造り出す事ができますので、
検査の信頼性が飛躍的に増します。

 今後とも診断能力の向上に務めながら、地域に信頼される医院を
目指して参りたいと思いますのでお気づきの点などお気軽にご意見
を頂ければ幸いです。