『C型肝炎について』
院長  熊谷 利信


 今年も検診の季節がやってまいりましたがて、既に受けた方も多
いかと思います。あるいは、これからという方もいらっしゃるかと
思いますが、今年は、循環器検診とあわせて「肝炎ウイルス検査の
お知らせ」という案内があったかと思います。受けた方はご存知か
もしれませんが、検診の結果用紙の右側に判定結果がのっているよ
うです。

 ところで、そのC型肝炎ですが日本人の1〜2%の人が、C型肝
炎ウイルスの持続感染者(キャリア)であるといわれています。そ
して、その中の多くの人が慢性肝炎になるといわれています。その
まま病気が進行しますと、肝硬変になったり、さらに肝癌になる危
険性もあるのです。

 感染の経路ですが、輸血によるものや、母から子への感染、家庭
内での感染などが考えられますが、原因がよくわからないものも多
いようです。また、感染しても初めのうちは症状がでないことが多
いので、きちんと検査をしないとわからないわけです。

 その検査ですが、実際には循環器検診のとき採血してC型肝炎ウ
イルスに対する抗体(HCV抗体)を調べます。陰性もしくは低力
価であれば、現在C型肝炎ウイルスに感染していません。中力価の
場合には、その後にHCVRNAの検出を行なうわけですが、陰性
であれば問題ないということになります。

 今年度から五年間実施するそうですので、対象者の方は考慮なさ
ってはいかがでしょうか。特に、過去に輸血を受けたことのある方
や、過去に肝機能異常を指摘されたことのある方はなるべく受けて
みた方がよろしいかと思います。

 そして、もしC型慢性肝炎と診断された場合には、インターフェ
ロンという薬による治療や強力ネオミノファーゲンシーという薬を
注射するなどの治療法がありますので、医療機関で御相談なさって
みて下さい。。