院長挨拶




熊坂内科医院が開院して約35年が経過いたしました。
このたび、縁あって、熊坂義裕前院長先生のあとを引き継ぎ、
医院名も大久保・熊坂内科医院として、継承開業することとなりました。
ご挨拶をさせていただきます。


釜石生まれの釜石育ちです。
幼いころから喘息で悩まされ、しばしば病院受診しており、子供のころから医療に興味を持つようになっていました。
釜石南高校を卒業してからは、東北大学で理学・薬学の勉強、研究に従事していました。
ちょうどそのころ、日本でも、医師不足や偏在化が叫ばれるようになっていました。
医師は都会に集まりやすく、医師の少ない岩手県でも、さらにその医師は内陸に集まるため、
沿岸地域の医師不足はますます深刻化しています。
私は医師になって、医師の少ない地域で医療に従事していきたいと考えるようになりました。
東北大学では、研究者としての道を歩き始めておりましたが、職を辞し、医学部を再受験する道を選びました。

医学部再受験するにあたり、自治医科大学のことを初めて知りました。
地域医療に従事する医師を養成する大学であり、まさに、私の理想に合致する大学と思っておりました。
幸い、どうにか合格させていただき、地域医療について、学友とともに6年間勉学に励みました。
大学を卒業し、医師免許取得してからは、ここ宮古下閉伊地区の医療機関を中心に約14年にわたり、医療に従事してきました。
後になってわかったことですが、 岩手県の県北沿岸地域はどこでも医師が不足していますが、中でもこの宮古下閉伊地区は、全国的に見ても最も医師の充足率が少ない地域のひとつでありました。

参考:医師偏在指数(人口に占める医師数を医療ニーズ、人口構成などを加味して求めた指数。
             多いほど医師が充足している)
   全国平均  238.3
   盛岡    267.5   58位
   久慈    131.6 263位
   釜石    114.4 295位
   宮古     86.8 330位(日本全国335医療圏内順位)

私の診療の専門領域は糖尿病ですが、同じ生活習慣病である高血圧、脂質異常症、高尿酸血症なども合併されている方が多く、同時に対応しております。さらに、宮古病院・岩泉病院勤務時は、総合内科専門医・指導医として一般内科診療にあたり、喘息などの呼吸器疾患、不整脈・心不全などの循環器疾患、甲状腺疾患などの内分泌疾患、リウマチなどの膠原病疾患、消化器疾患、脳血管障害など、幅広い内科疾患を有する患者さんの診療にあたってきました。その経験を活かし、引き続きこの宮古の地で地域に根差した医療を提供していきたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。



院長略歴
理事長・院長 大久保仁(医師・薬学博士) 51歳


1972年、釜石市生まれ

釜石市立甲子小学校・中学校卒業
岩手県立釜石南高校卒業
1995年、東北大学理学部化学科卒業
1997年、東北大学理学研究科修士課程修了
1997年、東北大学薬学研究科博士課程進学
   日本学術振興会特別研究員
1998年、同中退
1998年、東北大学薬学研究科助教就任
2002年、同退職、薬学博士取得
2003年、自治医科大学医学部入学
2009年、自治医科大学医学部卒業(首席)、医師免許取得

2009年、岩手県立宮古病院研修医
2011年、岩手県立宮古病院 内科・消化器内科医師
2013年、済生会岩泉病院 内科医長
2018年、岩手医科大学糖尿病代謝内分泌分野 助教
2019年、岩手県立宮古病院 内科・糖尿病代謝内科 科長
2023年、医療法人双熊会 大久保・熊坂内科医院 理事長・院長

現在に至る



主な所属学会・資格など
日本内科学会総合内科認定医・専門医・指導医
日本糖尿病学会
日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会
日本医師会認定産業医

最終更新 2023/9月