ドリームキャスト クロックアップ自宅で 「セガラリー2ができる!」 と、喜んでソフトとドリームキャスト(以下 DC)を同時に購入したのが、ソフト発売すぐの99年2月のことでした。 3ヶ月ほど遊んでいましたが、途中でいつの間にか飽きてしい、部屋のガラクタの中に最近まで埋もれていました。
1.はメモリ搭載量の関係で仕方ないことですが、2.は問題です。 これらの対策は、パソコンの場合は、ビデオカード交換、CPU交換、メモリー追加、HDD増強など、方法はいろいろできますが、DCの場合は、完成品扱い(コンシューマー機)なので、強化はできません。
私のDCは初期型で「買い替えか?」と思いましたが、最近購入した知人のDCでも症状は同じでした。
スムーズなプレイのためには「クロックアップしかない!」と思いましたが、ネットで調べても見つかりません。 いろいろ試行錯誤の末うまく行きましたのでレポートします。(前置きがちょっと長すぎましたね。(^^ゞ)
分解前の写真です。(まな板の上の鯉状態です。(笑)) 左奥にあるのが、周波数カウンタで PLL-IC や端子の計測、確認ができます。
ここまでできない人は、あきらめて読むだけにしましょう...。(念のため) ネットでいろいろ分解写真を見ましたが、製造時期によって若干レイアウトは違いますが、ほぼ同じようです。 中央の大きいチップがビデオ Power VR2、その右側のやや小さいチップが CPU SH-4 です。
DCの電源基盤も調べると、12V・5V・3.3V とパソコン並みです。 ビデオチップは、いろいろ探しましたが、一般向けに詳しい資料は公表されていないようです。
DCのスペックと照らし合わせて、PDF資料を見ると、この SH-4 は 33.33Mhz の入力で内部倍率 6倍 200Mhz で動作しているようです。倍率は固定のようなので、入力の 33.33Mhz を上げれば良いことになります。
しばらく眺めていましたが、よく見るとパソコン場合と同じで、PLL-IC を使っています。
周波数カウンタで調べると、13.5Mhz のクリスタルで発信した信号が、分周されて増幅され、33.33Mhz 54.00Mhz が作られています。
ここまで分かれば、詳しい方なら簡単かと思います。
いろいろ遊んでいるうちに増えてきました。(笑)
@ は単純明解です。A に関しては、意外に知られていませんが効果的です。
PLL-IC 部 は、ちょうど電源部の真下になります。
次に 33.33Mhz のCPU入力クロックに、36Mhz を入力してみます。(36.00Mhz × 6 = 216Mhz 動作)
予備実験の結果、クロックアップの方法が2つ考えられます。 今回は、部品数が少なく単純な A の方法を取ることにしました。
ここで問題です。CPUに供給するクロックを いくらにするか です。 今回、「首都高バトル2」 がストレスなく動くレベルが目標です。
足上げした PLL-IC のピンと、基板のパターンにコードを付けます。
処理が重いリプレイは、ビジュアルメモリにSAVEしてなかったので誰でも?確認できる電源投入直後のデモプレイで確認します。
1回目のデモ開始直後のシーンです。(デモ開始 8秒後〜) 直線でFDが NSXと接触後ダッシュ(後方 スープラ)して行くシーンです。 画面の台数が多い時コマ落ちが発生しています。台数が少なくなるとFDの描写がスムーズになっています。
2回目のデモ開始直後のシーンです。(デモ開始 8.5秒後〜) 赤いR32 GTRと青いR-34 GTR の前でタクシーがふらついて(後方 インプレッサ)、その左横を通過しますが、タクシーが出ている画面ではコマ落ちがあり、画面からタクシーが消え台数減ると処理がスムーズになります。 以上は、ノーマル( 33.33Mhz×6=200Mhz )の動作です。 これ以外にも同じようなシーン(車の台数が多くなるシーンから少なくなるシーンへのつながりの部分)が各所に見られます。
さて、36.00Mhz を供給して同じシーンを見ます。( 36.00Mhz×6= 216Mhz ) どちらのシーンもだいぶスムーズになっていますが、2回目のデモシーンはもう少しというところです。
続いて 40.00Mhz を接続します。( 40.00Mhz×6= 240Mhz )
電源を切り、CD-ROM を取り去りヒートシンクを触ってみますが、かなり発熱しています。
デモを見ながらボーとしていると、やはりノイズが入りはじめます。
ここで対策です。パソコンの場合、このような症状の時は、
(1)は、最後の手段にします。
個人的には、もっと大きいフィンを付けたいのですが、本体に収まりません。(+_+)
次に、排気口出口のフィンとケース下部を抜きます。 印を付けておいて、リューターでばっさり削ると見た目もさっぱりになります。(^^ゞ
当然 排気側 ばかりでは方手落ちなので、本体後方 吸気側?もフィンを取り去りました。
冷却対策の効果を確かめるために、バラバラの本体を一度くみ上げます。 ここで、問題発生です。 各チップのヒートシンクは、基板のシールド板の折り欠きで固定していますが、熱伝導シートを取り除いてしまった結果、2mmほどの隙間ができて固定できなくなってしまいました。 ちょっと悩みましたが、厚めのワッシャーをホットボンドで接着 して固定できるようにします。
放熱対策の効果を見るために、ケースにすべて組み込んでテストを行います。
最後の組み込みです。 何か問題発生の場合、ノーマルモード(200Mhz)に切り替えできるように、スイッチを取り付けます。 左上が取り付けする部品です。(いろいろ試行錯誤しましたが、結局この部品だけです。) クロックオシレーターのピンアサインは右上の通りです。(このタイプは、4ピン仕様です。) 基板を加工してワイヤーを配線して、CD-ROM のシャーシに固定します。
取り付けは、現物あわせで行います。 スイッチは、本体外から操作できるようにとも考えましたが、動作中のクロック変更は誤動作の元 です。 そのため、普段は見えないように CD-ROM のふたを開けた状態で切り替えできるようにしました。(マニア好み?) これで、完成 です。 レゲー(レースゲーム)など コマ落ちが発生する場合は、240Mhz 動作 、RPG など普通ゲーム(変な言い方ですが) は、ノーマルの 200Mhz動作 と切り替えができる マニアックなDC? が完成しました。 これで、後は「首都高バトル2」の最終エンディングを見るだけです。(これが難しい!?(笑))
追加.
この話が好評で、知人のDCにも施しましたが大きな問題はないようです。 この問題は、私の購入したビジュアルメモリが 初期タイプ のせいかもしれませんが、最近発売になっているものでは問題ないようです。(表示は、やはりおかしいですが...。)
他の DC の改造もしましたが、違うロットでは放熱対策をしなくても、240Mhz動作が問題ない ものもありますし、240Mhz動作が どうやっても安定しない ものがあり、ばらつきがあるようです。
一般的に CPU は、動作マージンがとってあり、10〜15% 程度のオーバークロックは問題ない場合が多いです。 今回の改造DCは、マージンを削った関係で 発熱 問題 で、真夏のクーラーなしの私の部屋で 240Mhz動作 は おそらく無理でしょう!(笑)(逆に、電圧、冷却対策を強化すれば 更に高クロックで動くと思います...多分。)
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