川守田 信先生
 
私もいたバスケットボール部のキャプテン  まっこ 先生です。

2年生の秋の校内スポーツ祭です。
すでに国体に行くことが決定していて、怪我などするなよ。と監督さんに言われていました。
それなのに、クラス対抗でボクシングの試合に出たのです。
フットワークとスナップの効いたパンチで、たちまち決勝進出でした。
決勝の相手は、一時期ボクシング部に所属していて、悪名ときんきん声で校内に響きわたっていた3年の某氏でした。
この人は2年の相当強そうだった人に簡単に勝って進出してきていました。

  その決勝の当日、当の時刻ごろ、なるせの角でまっこ先生に出会ったのです。
  あれ? 拳闘は? と聞いた私に ん〜ん。と 微妙な返事でした。

卒業後、数年経って『あの時の決勝逃げたっけな』と私が言ったら、ぼそぼそっと以下の話をしてくれました。

  その相手の人が(うちの部室にしょっちゅう入り浸っていました)“なぁまっこちゃん決勝でるのかぁ”と
  何度もうわめ使いで言うのだそうです。
  それを聞いた同じクラスの仲間が、「はぁ クラスの校内優勝は得点で決まってるから無理すんな。勝ったってあとあと面倒なんだょ。」
  と、決勝戦の不戦敗を勧めたのだそうです。「なぁに。勝てるンじぇ。」と言ってみたものの、一方で手首の具合がなんだかヘンでシュートが
  入らなくなってるし、監督さんの言葉も思い出して、不戦敗に甘んじた.....そうです。

ごめん。逃げたのじゃなかったんでした。
名古屋の国体で、2年生で1人だけ先発メンバーに出されながらどうも不調で、監督さんが首をひねっていたのは、まだ手首の具合がヘンだったのでしょう。


 クラス対抗のボクシング..。次の年はなかったよね..。どうしたんでしょうね。