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最近話題のAMS法による放射性炭素年代測定の精度向上によって、土器の製作開始時期には諸説が言われていますが、少なくとも今から約12,000年前には最古の土器が作られていたと考えられています。
それより前の時代、つまり土器のない時代のことを旧石器時代と呼びます。人類が誕生してから現在に至るまでの大部分は石の道具を中心に生活していたと考えられており、縄文時代以降などはこれから見ればほんの一瞬に過ぎません。 |

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柏山館(かしやまたて)跡は東北本線金ヶ崎駅の南西3.7km、胆沢川とその支流の永沢川に挟まれた洪積中位段丘上にあります。
調査の結果、生活痕跡のある地層面(文化層と呼んでいます)が7枚見つかり、そこから石器の集中出土地点(ブロックといいます)が8カ所見つかりました。 また、地層のあいだからは、約25,000年前に南九州にあった姶良(あいら)火山が噴火した際に降ったとされる姶良・丹沢火山灰(通称AT
以降これで呼称)、約9〜12万年前に降ったとされる洞爺火山灰の各火山灰が確認されました。 火山灰は地層の年代を考える上で大変重要な鍵となるものです。
石器は洞爺火山灰より上の地層で発見されています。
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柏山館跡出土旧石器 |

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大渡U(おおわたりに)遺跡は、JR北上線湯田高原駅の北約1.6km、和賀川の支流鬼ヶ瀬川の低位段丘にあります。本遺跡は後述する峠山牧場T遺跡、耳取遺跡とともに東北横断自動車道建設に伴って調査された遺跡です。
本遺跡でもATの堆積が確認されており、その上下から3枚の文化層と16カ所のブロックが発見されました。また、火山灰の下にあった泥炭層からは、先が尖らせてある棒状の木製品や、焼け焦げが見られる枝片、樹木や昆虫の化石などが見つかりました。旧石器時代の木製品?は全国的に見ても貴重なものです。
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峠山牧場T(とうげやまぼくじょう)遺跡は、JR北上線ゆだ錦秋湖駅の北北東約1km、錦秋湖南側の丘陵上にあります。本遺跡でもATの堆積が確認され、その上下から7枚の文化層と39のブロックが発見されました。本遺跡では石器のほか、滑石製の装飾品が3点出土しています。これは火山灰とほぼ同じ層位で見つかったもので、他に例のないものです。
耳取T(みみとり)遺跡はJR北上線ゆだ錦秋湖駅の西、約200m和賀川右岸の耳取段丘上に分布する緩斜面上にあります。ここでは7カ所のブロックが発見されました。
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| 耳取T遺跡出土旧石器 |
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装飾品
(峠山牧場T遺跡出土) |
地図 : 国土地理院(数値地図 50000)
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いろいろな石器
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| 石器にも様々な種類があります。ここでは旧石器時代に作られていた石器の中で、代表的なものをあげてみました。今回取り上げた4遺跡すべてで見つかっています。 |
モデル・・大崎遺跡(滝沢村 後期旧石器時代)
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(石刃)せきじん
両側が平行で縦に長い石器で、形や大きさに規格性を持って います。他の石器の素材にもなりますが、鋭利な刃を利用して、そのままでも使用されました。主に切るための道具として使用されたようです。
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(ナイフ形石器)ないふがたせっき
石刃を素材として作られた石器です。刃の部分は加工せず、石刃の鋭利な部分をそのまま利用しています。
用途は、やりの先や切るための道具などさまざまであったようです。
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(尖頭器)せんとうき
やりの先として使用されたと考えられる石器です。
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(彫刻刀形石器)ちょうこくとうがたせっき
刃の部分が彫刻刀のような形をしていることから、こう呼ばれています。
用途はよくわかっていませんが、刻む作業に使用された可能性があります。
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(掻器)そうき
刃が鈍角で、主に動物の皮をなめしたりするのに使用されたと考えられます。
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