豊作を祈り
バラエティに富んだ餅づくしで
忙しい農繁期を乗り切る

 

ごま餅
ごまはすり鉢でねっとりと油がにじんできてつやが出るまでよくすり、砂糖、醤油で味付けをする。衣をゆるくしたい場合は、お茶でのばすとごまの香りがいっそう生きてくる。ごまは目にもよく、ひびやアカギレができにくいと言われ、どこの家でもよく食べる。

 

くるみ餅
※写真真ん中
たいていの家では、おにぐるみの木の1、2本は屋敷周りや川の土手に植えている。このくるみをむき、すり鉢に入れてよくする。普通は塩、醤油、砂糖で味付けするが、醤油の代わりに味噌を入れることもある。すればするほど粘りが出て、こしの強いくるみ衣となって上等の餅料理になる。

 

しいたけ餅
だし汁に醤油、砂糖、酒で濃いめに味を付けて醤油汁を作り、生しいたけ(干ししいたけ)をせん切りにして入れてひと煮立ちさせる。これに水切り餅を加えてやわらかくなったら根しょうがのおろし汁を入れ、カタクリ粉でとろみをつける。甘味が多い餅の中でしょうが餅のさっぱりした味がそれぞれの味を引き立たせる。


7月
7日 なぬか日。七夕祭り。7回食べ、7回泳ぐと無病息災と言われる。たいていの家では小豆ばっとうを食べる。また、七日盆といって、この日の朝に墓掃除をする。
13日 迎え盆。盆棚を作って先祖を迎える。お仏様のお土産として葉焼きを作って供える。夜は小麦からを焚いて祖先を迎える。
14・15日 お盆。お墓にはお赤飯と精進料理のほか、果物や菓子を供える。15日の夕方は、ずんだ餅、くるみ餅、豆腐餅などのほか、お土産餅として白い器に5個並べたものを一緒に供える。
16日 送り盆。午前中に小麦からを焚いて祖先を送る。盆棚をおろし、供えものを川におさめる。
20日 二十日盆。年取ったおじ、おばたちが墓参りをする。
8月
1日 八朔の1日。新しい稲穂を取ってもみがらをむき、小豆ごはんに2、3粒入れて氏神様に供え、豊作を祈る。餅をついて早苗振となり、この日はカヤの箸で食べる。
15日 お明神様。仲秋の名月。月見だんごよりももち料理で行う。だんごは黄な粉と餅で作る。さらに小豆餅やずんだ餅、納豆餅なども作る。八幡様のお祭りで農作業は休み。
9月
1日 二百十日。風神様、作神様が荒れないようにお酒を供える。
18日 お十八夜。5升ますをふせた上にお供え餅をのせてお月様に供える。精進料理と餅料理。
20〜26日 秋の彼岸。秋分の日を中日として前後3日間を合わせて7日間を祖先の日としてお供えものをし、墓参りをする。彼岸の入りと明けは精進料理、中日には餅料理かおはぎを供える。
29日ごろ お刈上。農作業が終わり、豊作に感謝する。新米でお刈上餅をついて耕作上で世話になった人に餅をおまわしし、稲荷神社に参詣する。丸餅2個に稲束と菊の花を添えて臼に供え、田の神様に感謝を捧げる。



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