ガルル2001.3月号/2000.6月号に載っていたRMX-Sの改造。

昨年暮に中古で手に入れた96RMX-S。トレッキングによく行くものの、腕のほうはまだまだなのでどうしてもバイクを倒してしまう事が多く、力が無い自分では少しでも軽量化したいところ。手始めに、重要度の低いパーツをはずし混合化をしていたのですが、春先にインターネットオークションでお手ごろ価格で99RM用ビッグタンク(IMS製)を入手しました。RMXレーサーのものを探していたのですが、RM用でも付くだろうという予想の元の購入です。実際、RMXレーサーのポリタンクが付くというのはレポートされていましたが、RMタンクが付くかどうかは分からないので、現物を合わせながらの作業となりました。

まず、フレームについているノーマルタンクをマウントしているゴムパーツをはずし、ポッチがでているのでグラインダーで削ぎ落とします(ポッチだけでOK)。また、ジェネレーターが干渉してしまうので、ネジを一個はずし、傾けて装着します(オフセットを取ります)。フレーム回りはこれだけです。本誌では、タンク固定のためのステーをフレームに溶接していましたが、仮組みの状態でシュラウド-ラジエター部での固定だけでもタンクのホールド性に問題が無かったことと、ハンドルを右に目一杯切った時、ハンドルがコツンとぶつかってしまうので、少し自由度があったほうが良いということで今回は溶接を見送っています。なお、ホームセンターで買ったアルミ板で造ったステーでシート下部でもタンクの固定をしています。


ステーといってもこんなもんです。ま、動かない程度に。

写真左下、フレーム部のジェネレーターのオフセット。写真右上ノーマルタンクをマウントしているゴムは取り外し。

次にパーツの交換です。タンクをフレームに載せた時点で、タンクとシリンダーヘッド(サーモスタット部)が干渉してNG。ここは本誌でもレポートされていたので96RM用のヘッドに交換。RMXとRMではヘッドの形状がかなり異なり、サーモ部が無いだけでなくウオーターラインが変更になるので、ラジエターホース(ラジエターとシリンダーヘッドをつなぐゴムホース)をRM用にします。またサーモの部分の1本だけ、長いスタッドボルトが使われていますので、これも短いボルトに交換です。実物を見て初めて分かったのですが、燃焼室の形状も異なります。見た感じ、RMのヘッドのほうが容積が大きいようです。圧縮比が下がると考えられますので、ついでにレーサーのガスケットに交換します(もっとも、ノーマル状態でほとんど乗ったことが無いので、フィーリングの違いはレポート出来ません・・・)。


シリンダーヘッド形状。ウオーターラインが60°ほど違います

ヘッド燃焼室形状。RMのほうが容量大きそうです

以上で準備完了、タンクを載せて必要な固定をして終了です。 これでトレールのRMXが見た目はRMになりました。後必要なのはこのマシンに見合った腕ですね・・。

既にトレッキングに出撃、転んだりまくれたり落ちたりとハードな事をこなしているので大丈夫そうです。

ところで、実際に知り合いの同型RMXレーサーを見たのですが、シリンダーヘッド形状はRMX−Sと同じでした。レーサーの樹脂タンクはヘッドの交換無しでも付くのではないでしょうか?

RMタンク装着後。

RMX・レーサー