スズメバチ事件


ある日、窯に出勤した私のハゲ頭に、猛烈な痛みが、、!
さらに一カ所でなく次々と雨アラレ。

スズメバチの大群だ!! 

あわてて退散した。


家に帰って、
頭に「キンカン」をボタボタ流しかけながら、私は考えた。
「このままでは、窯に行けなくなってしまう。
 勇気を出して、退治しなければならない。」
 
再び窯に戻ってきた私は、
車のフロントグラスから、スズメバチの動向を、じっと観察することにした。


観察の結果、非常に非常に困ったことに
「積んである薪の内側に、巣がある!」
ということが判明した。



私は「スズメバチ掃討大作戦」敢行を決定した。

フルフェイスヘルメットに、防寒服上下、
足には長靴、手にはスキー手袋、
という完全装備で、薪の山に進撃。

スズメバチは、さみだれのごとく体当たりしてくるが、
「ヌハハハハ」全然、大丈夫だもんね。
スズメバチが私の体やヘルメットにバシッ、バシッとぶつかるが
みんな、はね返してしまう。
まるで、鉄人28号(古い)になったような気分がして
けっこう、いい気持ち。

薪の山にハシゴをかけ、上から少しずつ薪を下ろしていく。

桟積みにした薪の中央部に小さな空洞があり、
そこには、でっかいスズメバチの巣が4個も出来ていたのだった。


ズズメバチの攻撃は、ますます激しさを増すが
委細構わず、用意してきた「キンチョール」を
巣に向かって、たっぷり3缶ふりかけ、
かわいそうだが、巣をすべて、むしり取り、
土中深く、埋めてしまったのであった。




キンチョール



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